会長挨拶

一般社団法人福井県訪問看護ステーション連絡協議会
山本 由女臣
平素より、福井県訪問看護ステーション連絡協議会の活動にご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。
昨年、6月に任意団体から一般社団法人として新たな1歩を踏み出しました。11月には東海北陸ブロック交流会を主催し、「備えよう・繋がろう・支え合おう‼災害時の訪問看護」をテーマに、7県の訪問看護師130名が、石川県立看護大学学長の真田弘美先生の特別講演、石川県からの能登半島沖地震の貴重な体験より多くの学びを得ました。交流会ではコロナ禍ではできなかった県を越えての親睦を深めることができました。
今年度は、法人設立を機に体制を見直す中で、県内の訪問看護事業所の実態をふまえ、事業内容を刷新しました。福井県看護協会の「令和6年度訪問看護実態調査報告書」によると、県内の事業所数は110ヶ所と6ヶ所増加する一方、昨年初めて訪問看護師従事者数が減少に転じました。より小規模化が進んでいることより、休廃止事業所が新規事業所を上回りました。本会も約1年で10ヶ所減少しています。また管理者経験は「3年未満」が全体の4割以上を占めています。これらのことより、安定した訪問看護事業の継続が課題になっていると言わざるを得ません。
そこで、今年度よりホームページを開設し、外部への情報発信だけでなく、会員1人1人が情報を得る機会を増やします。また年2回の管理者研修を全体研修とし、業務に生かせる実践的な研修を行っていきます。本会の活動を通して、共に学び、支え合い、質の高い訪問看護の提供が継続できることを目指してまいります。
最後になりましたが、巳年の今年度は、蛇が脱皮を繰り返すことから「変化を恐れないで行動することが良い」と言われています。役員一同、会員の皆様と共に成長する会でありたいと願っております。今後とも本会の活動にご支援ご協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。