会長挨拶

一般社団法人福井県訪問看護ステーション連絡協議会
山本 由女臣
平素より、本会の活動にご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。
昨年6月に本会は一般社団法人として新たなスタートを切りました。また、11月に東海北陸ブロック交流会を主催しました。同日行われた定例会の研修では災害時の訪問看護をテーマに、7県の訪問看護師130人が、石川県の訪問看護師より能登半島沖地震の報告を聞き、日頃から地域住民や行政、ステーション同士の顔の見える関係の大切さを学びました。
さて、本会において会員の数は87ステーション(今年3月末時点)となり、1年前の設立時より10ヶ所減少しました。福井県看護協会による実態把握調査の結果、新規事業所数は増加する一方、看護師数が昨年初めて減少に転じ、より小規模化が進んでいることが分かりました。更に3年未満の管理者が全体の4割以上を占めていること、休廃止ステーションが新規ステーションを上回ったことが報告されていました。これらのことより、安定した訪問看護事業の継続が課題になっていると言わざるを得ません。
そこで、今年度より、管理者だけでなくスタッフ一人一人にも情報を得る機会を増やし、日々の業務に生かせる実践的な研修内容を計画しております。まずは管理者研修を全体研修とし、情報発信の為のホームページの開設を行っていきます。会員同士が繋がり、学び、支え合えることで、質の高い訪問看護の提供が継続できるよう努めてまいります。
最後になりましたが、巳年の今年度は、変化を恐れないで行動することが良いと言われています。蛇が脱皮を繰り返すことから「古い自分を脱ぎ捨て、新しい自分に生まれ変わる」ことを象徴しており、「再生」「変化」「成長」の年であります。会員の皆様と共に成長する会でありたいと願っております。今後とも本会の活動にご支援ご協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。