令和8年9月15日、一般社団法人福井県訪問看護ステーション連絡協議会は、福井県長寿福祉課へ「訪問看護体制の充実及び安心・安全な事業運営に向けた支援に関する要望書」を提出しました。
地域で暮らす皆さまが、必要な訪問看護を安心して受け続けられるように。県内の訪問看護ステーションが抱える課題を踏まえ、持続可能な在宅看護体制づくりに向けた支援を要望しました。
現場の課題を、県への要望に
訪問看護の現場では、人材不足や24時間対応に伴う負担に加え、物価・人件費の上昇、ハラスメントへの対応、災害・感染症への備え、関係機関との書類のやり取りなど、さまざまな課題があります。
要望書では、訪問看護職員が安心して働き続けられる環境と、地域の在宅療養を支える体制の維持・強化に向けて、次の4点を柱に支援を求めました。
主な要望事項
1.処遇改善と人材確保の推進
職員の処遇改善に資する施策・助成制度の検討と、訪問看護の魅力発信、採用・人材定着につながる広報支援の継続を要望しました。
2.業務継続と安全確保のための支援
ハラスメント対策マニュアルの作成・周知、複数人による同行訪問の利用支援、弁護士や産業医などの専門家を活用する際の費用負担軽減を求めました。あわせて、災害・感染症に備えた業務継続計画(BCP)の策定や、必要な物資の備蓄・供給への支援を要望しました。
3.医療機関との連携を効率化するICT環境の整備
電子署名付き訪問看護指示書等の送受信システムの導入支援、医療機関とステーションが共通で利用できる連携基盤の整備、初期費用・運用費用への助成制度の創設を求めました。
4.大規模イベント等の交通規制時における緊急訪問への配慮
道路封鎖や交通規制が行われる際にも、必要な緊急訪問が円滑に行えるよう、訪問用車両の通行・移動への配慮と対応体制の整備を要望しました。
安心して療養できる地域を目指して
要望書では、防犯機器購入等への補助や複数人同行訪問への支援、相談窓口の設置など、職員の安全確保に向けた県の施策への感謝をお伝えするとともに、令和9年度の予算編成に向けた配慮をお願いしています。
当協議会は今後も、各ステーションの声を集め、行政や関係機関との連携を通して、県民の皆さまの暮らしを支える訪問看護体制の充実に取り組んでまいります。
